【ABM最新事例】パーソルキャリア株式会社様(TRENDEMONご利用事例)

パーソルキャリア株式会社

doda事業法人企画本部 法人マーケティング統括部 法人マーケティング部

風間 拓也 様

海野 奈央 様

TRENDEMONをご活用頂いている企業のご担当者様に、実際のご利用方法やBtoBマーケティングの取り組みについてご紹介する、インタビュー企画。今回は「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに掲げ、転職サービス『doda』をはじめとする人材サービス企業のパーソルキャリア株式会社様にBtoBマーケティングの取り組みについてお話をお伺い致しました。


<パーソルキャリア株式会社様の事業内容>

パーソルグループの中で人材紹介サービス、求人メディアの運営、転職・就職支援、採用・経営支援、副業・兼業・フリーランス支援サービスなどを提供。ミッション「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」に基づき、幅広い領域の採用を支援。


(TRENDEMON):それでは、お二方の自己紹介を簡単にお願いします。

(風間様):法人マーケティング部のコンテンツマーケティンググループに所属しております。担当領域は自社メディアの『d’s JOURNAL』内のオーガニック流入のデータ分析やSEO記事の制作などを担当しています。

d’s JOURNAL

(海野様):私も同じ部署で『d’s JOURNAL』におけるリードナーチャリング施策のうち、主にコンテンツの企画・編集を担当しております。具体的にはインタビュー記事やノウハウ記事、そしてホワイトペーパーなどを制作しております。

導入前に抱えていた課題


(TRENDEMON):お二方については主にコンテンツマーケティングを担当されているということで、弊社TRENDEMONと出会う前の当時のご状況について少しご教示頂けますでしょうか?

(風間様):私達が担当している『d’s JOURNAL』上では以前からすでに一定の規模でコンテンツ数やトラフィックがあり、リード件数自体もある程度獲得できている状況でした。そのため、MA上で定義したMQLをメインKPIのひとつとし、リード獲得後の来訪者のエンゲージメント状況をスコアリング化していました。しかし、MQLに対してのコンテンツ価値貢献を明らかにしようとしたときに、MA上ではMQLに到達する直前のラストセッションベースでの評価分析しかできず、コンテンツ単体の貢献度を適切に分析することが難しいという課題に直面しました。そのため、当時はコンテンツのPDCAを回していく上で、十分な根拠を持った改善ができず、企画運営において大きな課題を感じていました。

(海野様):私もメディア運営の中で、コンテンツ企画においてMQLに繋がる指標について分析したいと思っておりました。特に、コンテンツに対してどのようなエンゲージメントがあったのかを深掘りして見ていきたいと考えていたところ、TRENDEMONに出会いました。TRENDEMONではリード獲得前の匿名ファネル上でのサイト来訪者の企業属性情報や、コンテンツ自体の読了・回遊率など様々なデータを数値化することができ、当時抱えていた課題に対して有効的なソリューションだと感じました。

TRENDEMON導入の決め手


(TRENDEMON):ありがとうございます。TRENDEMONには匿名来訪者の可視化から、コンテンツ分析、そしてパーソナライゼーションなど様々な機能がありますが実際にTRENDEMONを導入することを決断された最終的な決め手はどのようなものでしたでしょうか?

(風間様):これまで当社では様々なツールを導入・活用してきましたが、従来の分析ツールや接客・MAツールだけでは、匿名ファネルにおけるマーケティング施策の改善には限界があり、コンテンツやサイト全体の分析・改善を包括的にカバーすることが難しいと感じていました。TRENDEMONを導入決断した最終的な決め手となったのは、従来のツールでは対応が難しかった部分を補完ができる点にあり、匿名ファネル上でのコンテンツ評価に活用できることが最も大きな導入理由でした。

導入後に得られたもの


(TRENDEMON):正式にご導入頂いてから数ヶ月が経過しましたが、当初ご期待、ご懸念されていた部分について、実際はどうだったかなど率直なご感想をお聞かせ頂けますでしょうか?

(風間様):導入当初は海外製品ということもあり、正直言語面やサポート部分含めて使いこなせるのか不安でした。しかし、実際には想定していた以上に日本語対応されており、国内のCS担当の方からの活用支援や実装サポートなどの手厚い伴走を頂いております。また、導入から数ヶ月経過し、特に大きく変化したのは、サイト来訪企業が匿名ファネル上で、どういった企業属性なのか、どのコンテンツに関心があるのかを可視化できるようになった点です。さらに、パーソナライズ機能が標準搭載されているため、可視化された来訪データをもとにターゲット企業ごとに応じたパーソナライズ施策の実装も容易になり、より高度なパーソナライズオファー施策の展開が可能になりました。

オファー例①:来訪企業の属性ごとにCVコンテンツをオファー
オファー例②:金融業界向けのパーソナライズされたオファー例

(海野様):これまで可視化することができていなかった、コンテンツ閲覧ユーザーの企業規模やCVまでの回遊導線などが把握できるようになったことで、今後のコンテンツ企画・設計に役立っています。また、回遊施策としてコンテンツの出し分けについては、これまでアナログで対応していたため、実装に多くの工数がかかっていました。TRENDEMONの活用により、動的な出し分けが自動化され、実装までの工数を削減することができています。

オファー例:回遊施策としての動的なパーソナライズレコメンド

(TRENDEMON):ありがとうございます。一方で実際に活用してみて改善して欲しい部分はどのようなものになりますでしょうか?

(海野様):現状、すべての機能をまだ活用しきれているわけではありませんが、現段階で感じている点としては、オファー機能のデザインテンプレートの種類がもう少しバリエーションがあると、より柔軟な施策設計ができると感じています。また、ABテストの結果について、一部の数値をリアルタイムで確認したい場面があるのですが、現状のダッシュボード上では即座に確認できない項目もあるため、今後の改善で可視化されるようになると嬉しいです。

(TRENDEMON):貴重なフィードバックをありがとうございます。まず、デザインテンプレート部分については標準仕様を拡充していくと共に、今後AIによって、プロンプトで皆様が希望するデザインをリクエストいただくことで自動生成できる機能をご準備しております。また、ABテスト結果の一部データの可視化についてもダッシュボード上でご確認頂けるよう開発チームと引き続き連携させて頂きます。

(TRENDEMON):最後に今後の皆様のご展望をお聞かせ頂けますでしょうか?

(風間様):今後取り組んでいきたい部分として、TRENDEMONとMAツールを新たに連携させることで、マーケティング領域にとどまらず商談機会の創出など営業文脈でも活用できるようにしていきたいと考えています。MAツール側で捕捉できないデータなどをTRENDEMONで補完することによって、これまで実現できなかったマーケティング・営業施策が構築できればと思っています。

(TRENDEMON):ありがとうございます。お話頂いた通りアメリカ、欧州を拠点にしているグローバル企業ではすでにMAツールだけでは現代の購買ジャーニーに対応できないことが共通の認識となっています。また、新たに今年2025年からAIを活用した購買活動が急速に加速化している中で、より一層企業側のマーケティング環境も大幅なアップデートが迫られています。TRENDEMONでは、今後AI時代に対応した大型の最新機能もリリース予定となっていますので、是非ともご期待頂けましたら幸いでございます。